日本酒の印象といえば「悪酔いする」・
「頭が痛くなる」という悪印象を引きずっています!
この地・日本で培われてきた伝統と技に悪いものがある理由がないではないですか!!
日本酒・きき酒を試す!
「酒に意地汚い」ってどんな時に使うのだろう?
ジックリ味わうふりでもして優雅を気取ればいいものを、目の前に出されればすぐ飲んでしまうようなときに使われるのだろう。
酔いが回るのも早く、周囲から「この人飲べえなのね」と軽べつの視線を受けることになるんだが。
実は私もそうした類の酒飲みで飲兵衛であるが、けして意地汚く飲んでいるつもりはないのに、軽べつの視線を感じるのは私だけだろうか。
そこで、「きき酒」の正しい作法の習得を思い立った。
女性に「この芳醇な味わいの由来は・・・・・・・・・・・」など薀蓄を並べて、「教養あるのね、すてき」なんて思ってもらえるに違いない。
一緒に飲んでくれる人がいればの話だが・・・・・。それはともかく、きき酒の知識があれば食事の楽しみが増えるというものだ。
向かったのは、東京・西新橋の日本酒造組合中央会。1階の日本の酒情報官(SAKE PLAZA)で、きき酒を楽しめる。販売している5銘柄で525円。
今回は入門編として、酒文化研究所が発行する季刊誌「さけ通信」の編集長に講師役をお願いし、3銘柄に絞ってきき酒の作法と実際を教えてもらった。
試したのは、北海道の「千歳鶴 雪原の舞」、岩手「月の輪 もちっ娘」、石川「加賀鳶 極寒純米・辛口」。
それぞれ「軽快」「甘口」「辛口」が持ち味という。
きき酒・奥が深い日本の酒造り!
まず酒器に使うきき猪口(ちょこ)に8分目ほど注ぎ、色を見る。
白地の猪口が望ましい。透明さの中にもやや黄色みがあり、いくぶんは緑色を感じさせるものが「青ざえ」として良いとされる。
黄色が濃すぎると評価が下がる。
次に、香りを調べる。猪口を静かに揺り動かし、立ち上る香りを吸い込み、においをきく。
近年、日本酒の人気の中で、「はな」と呼ばれる香りの占める比重は大きくなっている。
フレッシュな香り、熟成した香り、果実を感じさせる香りなど様々だ。
そしていよいよ、味をみる。
3〜6ml程度(ふだん飲むひと口の半分ほどが目安)を口に含み、舌で転がすように味わう。この後、吐き出して後味を確かめる。
飲まないのはもったいない気がする、と編集長に打ち明けると、「別に飲んでもいいんですが、酔っぱらうんで」。
なるほど、私も弱くてすぐ顔が赤くなる。まだ午前中だし、惜しいが吐き出そう。
試飲した3銘柄、それぞれ味が良かった。ごいっしょした山田さんは、ぐいと飲み干して「おいしい!」。お酒に強い人らしい。
「軽快」はすっとのどを通る感じ、「甘口」は、米のうまみが前面に出ている。「辛口」はきりりとしている。
味の表現はじつに難しいが、そんな感じがする。
続いて編集長に、日本酒の用語について教えてもらうことにした。
よく見る「精米歩合」とは、酒米の玄米を削って残した米の比率を表す数字ということらしい。
酒米は外側にたんぱく質や脂質が多いので、この部分を削って米に「磨き」をかけるという。
精米歩合が50%以下だと「大吟醸」と呼ばれる高級酒になるというのだから奥が深い
日本酒の悪いイメージを払拭!
「日本酒度」は甘辛の基準と考えてよく、プラス2〜3あたりを境に低ければ甘口、高ければ辛口といえる。
「酸度」は酸の量の表示で、これが高いと酸が多く「濃厚な味」「しっかりしたボディー」という表現がふさわしいなどと受け売りを記していると、
いっぱしの酒通のような気になってしまう。
日本酒の品質は今、史上最高と編集長は言う。私も同感だ。
しかし、皮肉なことに、焼酎人気などに押されて消費量は減り続けているとか。
世界的に見ても珍しい「お燗」という楽しみ方や、料理とのあわせ方などまだまだ奥が深い世界を教えてもらったが、残念ながら紹介しきれない。
下戸(げこ)でない人なら、一度きき酒を試してみてはどうだろう。
やりかた
自宅でやる場合、4合壜を数種類買うのは大変だ。
最近は、1合のミニチュア壜も多く、これで十分。きき猪口は酒の酒類分そろえると楽しい。
ただし、飲みすぎると味の判定もあやしくなるのでご注意を。
日本酒造組合中央会(http://www.japansake.or.jp)や、日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会(http://www.sakejapan.com)
のサイトには、日本酒の基礎知識やおいしい飲み方、きき酒の方法などの解説がある。
気の毒なことに、日本酒の()高度成長期に生産量が急増した当時の【悪酔いする】【頭が痛くなる】という悪印象を引きずっている。
きき酒を楽しみ、和食や魚介類と合わせれば新鮮な発見があると思う。
http://www.japansake.or.jp/sake/what/process/index.html
参照